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【たべレポ】どう転んでも、いや、それ以上に美味しい肉玉チャーハン「萬龍 新御茶ノ水」

<たべレポ>♢萬龍♢新御茶ノ水

結局、家チャーハンは中華料理屋チャーハンに勝てないのだと悟った-。

 

夕飯のために、新御茶ノ水駅ほど近くの中華料理屋「萬龍」へ行った。ぱっと見町中華っぽいが「大阪王将」グループの新業態らしい。しかしそんなこと微塵も思わせないほどのいい意味で“町中華感”があふれている。前々から「肉玉チャーハン」(900円)が食べたかったので注文した。

 

肉玉チャーハン(900円)ちゃっかりザーサイとグラスビールも注文

こんもりと盛られたチャーハンの上には、その名の通りふわふわの卵炒めと豚バラの焼肉炒め、それにシューマイが2個乗っかっている。もう間違いないビジュアルが食欲を一層かき立てる。

 

チャーハンはパラパラ系。見た目は結構茶色がかっている。おそらくチャーシューの醤油ダレがふんだんに使われており、こってりした甘辛いタレをまとったチャーハンは大変美味しい。口コミでは「米が固い」「米の芯が残っている」という意見が散見されたが、特段そうは思わず。口の中でふわっとほどける食感がより美味しさを加速させる。

 

卵炒めはやや半熟気味。ふわとろ卵とチャーハンがよく合う。別にチャーハンの中にも卵は入っているのに、後乗せ卵は美味しさが全く違う。家でも実践してみたくなる。

 

もう一つの主役である肉。香ばしい香りと甘辛いタレをまとった豚バラは破壊的な美味しさ。脳に直接訴えかけてくるような力強さがある。チャーハンにも合うし、卵と一緒に食べても良い。

 

おまけ程度に考えていたシューマイだったが、これまた外してこない。ほわっほわ蒸したてのふんわり食感の中に、肉は適度に詰まっていて結構軽い。皿上の他の面々の強さに圧倒されているが、単体でも十分主役を張れる美味しさ。

 

正直シューマイをなめていた。点心物と言えば餃子一択だった。その概念を揺るがされた。今までは弁当の端にあるのを食べるくらいだったが、蒸したての大きなシューマイはこんなに美味しいのかと。結構衝撃を受けた。

 

「肉玉チャーハンなんてどう転んでも美味しいだろ」と思っていたが、まさしくその通りに、いや、それ以上に美味しかった。肉と卵を後乗せにすることで、初めは単体で食べ進め、一緒に食べ、終盤には皿上が混沌としていく、そのコントラストが楽しい。「昼は待ちが発生する」と口コミにあったが、そりゃそうだと納得できる一皿だった。