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【たべレポ】異国へ優しくいざなってくれるスリランカカレー「タンブリン 北千住」

<たべレポ>♢タンブリン カレー&バー 北千住

治安の良いスリランカへ優しく手を引っ張ってくれる一皿だった。

 

カレーは大抵好きだが、スリランカカレーは食べたことがなかった。北千住の「タンブリン」へ伺うきっかけとして、足立区のpaypay30パーセント還元キャンペーン対象店だったので、これは良い機会だと思い、いざ決行。

 

「ココナッツフィッシュカレー」1760円(ライス大盛165円)

 

サラダとか欲しいなと思っていたが、一皿にそれ以上の品数がどっちゃり盛られていた。後から分かったが、スリランカカレーは基本的に複数の付け合わせがついていて、そのスタイルがスリランカカレーの基本らしい。

 

メインのココナッツフィッシュカレーは、スパイスを感じつつも、全然辛くない。スパイスカレーといえばインド、ネパール系のスパイスがビリビリと効いた刺激的なものを想起しがちだが、良い意味で裏切られた。ココナッツミルクのまろやかさがベースにあるが、独特の甘さや風味はなく、すっきりとした美味しさ。フィッシュはタラのような、白身魚が崩されたものが入っている。

 

若干物足りないと感じたが、早計だった。パクチーに身を潜めていたのか、おそらくサバでできたスパイス炒めのようなものが隠れていた。これが力強い旨味が感じられ、ココナッツカレーと対極にある強い旨味が感じられる。

 

サイドの玉ねぎ、キャベツのアチャールは箸休めにちょうど良い。青菜の炒めも、緑の青々しさが彩りと安心感を与えてくれる。

と思っていたら、奥にあるライタとスパイススープが異国の刺激を与えてくる。口の中でアジアをぐるぐる駆け巡る感じが非常に楽しい。

 

後半はレモンを絞ったり、パクチーと一緒に食べたりする。これらがトランジットとなり、若干の刺激とさわやかさを演出してくれながら、円滑な口内旅行をアシストしてくれる。

 

終盤は皿の上をごちゃ混ぜにする。カレー連携協定を結んだがごとく、各々が主張しながらも不思議と喧嘩せず何とも不思議な結合を感じる。

 

最後にセットだったミントティーを頂く。強めのミントの風味が口内を一気にリフレッシュし、日本に強制送還させてくれた。ミントティー込みで計算された一皿に感服しながらごちそうさま。

 

全体的に日本人向けにチューニングされているのか、優しい味わいだった。とはいえ、しっかりスパイスを感じられ、副菜類、味変ソースなど細部にまでこだわりを感じられ、しっかりとスリランカへ連れて行ってくれる。本国では治安はあまり良くないらしいが、このカレーのように、各々がやさしくあってほしい。