STORY OF Flowrame-

食べたり作ったり、雑記も交えつつ

あと一品が欲しい時に助かる 副菜作りの考え方

あと一品が欲しい時は、適当な野菜を「蒸し煮」にするだけですべてが解決する-。

 

私は基本、食卓に4皿並んでいないと気が済まない。主食は9割方白米を食べるので、卓上はご飯、汁物、主菜、副菜で構成されることが多い。汁物はストックしてある油揚げ、ネギに何かしらを加えて作る。主菜は基本肉を使い、食べたいものを作る。

 

問題は副菜である。主菜はちゃんと作りたいので気合を入れるが、副菜まで考えるのは面倒だ。ただ、箸休めとして、栄養バランスを補完するため、彩りを良くするため、副菜を作らないという選択肢はない。

 

そこで、ある本を読んで、それ以来書いてあった手法を大いに参考にさせてもらい、副菜作りが大変楽になった。その手法こそ、「味が決まる!レシピがいらない中火で8分蒸し/近藤幸子 著」にあった「蒸し煮」である。

 

具体的な方法は、切った具材、調味料、水をフライパンに入れ、蓋をし、中火で5分程度蒸し煮にするだけ。単純明快で、非常に簡単だ。

 

具材は副菜なので野菜類を2、3つ程度を入れる。よく入れるのは、にんじん、じゃがいも、大根、かぶ、小松菜、ねぎ、チンゲン菜、キャベツ、白菜、なす、きのこ類など。根菜1つ、葉物1つプラスアルファのイメージだと作りやすい。他にはベーコン、小海老など旨味の出る素材を加えるのもあり。

 

調味料は、基本は塩、醤油、味噌の3パターン。そこにアクセントとして、カレー粉、クミンなどスパイス類を入れたり、ローリエ、バジルなどハーブ類を入れたり、オリーブオイル、ごま油などを最後にかけたり、などで変化をつける。もちろん基本の味付けのみでも可。

 

水は具材100gにつき水小さじ2程度入れ、入れる具材の水分量に応じて増減させる。水が少ないと焦げ付くので、迷ったら多めに入れてしまえば良い。

 

余っているような野菜を切って蒸し煮にするだけで1品仕上がる手軽さがうれしい。それだけで野菜が手軽に取れ、基本油は使わないので非常にヘルシーだ。多めに作って作り置きしておくのも良い。お弁当の付け合わせにも最適で、現にほぼ毎回このレシピで作った副菜を紹介してきた。

 

本の題名にもある通り「蒸し煮」では「レシピがいらない」。基本の調理法を理解していれば、具材と調味料を組み合わせるだけ。料理を長年やっていれば、具材の合わせ方の定番は何となく分かると思う。そうでなければ本を買えばよい。組み合わせの紹介の例が多数載っており、私もいくつか真似させてもらった。

 

もちろん、主菜にも「蒸し煮」は使える。無水鍋のようなイメージだ。むしろそれがメインなのだが、両方蒸し煮にするとヘルシー過ぎて味気ないので、ダイエット期間以外はあまりやっていない。とはいえ覚えておいて損はない。

 

「味が決まる!レシピがいらない中火で8分蒸し/近藤幸子 著」