<たべレポ>♢ど・みそ 西新井店
複雑な旨味、これこそ店でしか味わえないおいしさか-
味噌ラーメンは自分でもある程度の味は作れてしまうので、あまり外で食べることはない。しかし、今回は足立区のpaypayポイント30パーセント還元キャンペーンの恩恵を受けたいのも相まって、前から行きたかった「ど・みそ」へ。
注文したのは、定番の「特みそこってらーめん」。
どんぶりが熱いのなんの。カウンターから自席に持ってくるのも一苦労。ただぬるいのより100倍良い。味噌ラーメンは熱いのに限る。
「特」なだけあって具材が豪華。大き目のチャーシューと煮卵が印象的。表面にはラード?背油?が張っており、いつまでも熱さを保ってくれる。
肝心のお味は-
スープは味噌のバシッと打ちつけるようなインパクトもあるが、奥から出汁の複雑な旨味と、香辛料のピリッとした刺激、背油の甘さがそれを包み込むような、多層的な味わい。後から店のHPで調べてみたら
「豚や鶏ガラをベースにした動物系スープと、昆布・椎茸・サバやカツオなどの節数種・煮干し等をベースにした魚介系スープを合わせたダブルスープ」
を使用しているとのこと。なるほど、これが複雑な旨味の要因か。とはいえ、スープも味噌だれも背油も喧嘩しあうことはなく、スクラムを組みながらじわじわと押し寄せてくるような一体感が印象的。
麺は味噌ラーメンでは定番の黄色い麺。若干固めなゆで加減かつモチッとした食感はスープに負けない強さを感じる。もちろん喧嘩しあうことなく、互いが互いを高めあう、ライバルのような関係。
チャーシューは意外と大きく、トロッと絶妙な火の通し加減。味玉も同様、完璧な火入れ。こういうところにプロの技術を感じる。もやしやコーンも定番の美味しさ。具材単体の味も良いが、味噌スープと合わさることでより真価を発揮してくる。
一心不乱に食べ、スープもあらから飲んだところでごちそうさま。
個人的に味噌ラーメンといえば。砂糖とみりんの力強い甘さが印象的だったが「ど・みそ」は複雑な強い旨味にこだわりを感じられた。こういう「店でしか食べられないような」ものに出会えると、外食して良かったと思える。