STORY OF Flowrame-

食べたり作ったり、雑記も交えつつ

【作レポ】お馴染みだが少しリッチな味わいが、料理始めたての初心に戻してくれる「鶏のハニーマスタード焼き」/弁当

<作レポ>♢鶏のハニーマスタード焼き♢弁当

私は食べることが好きだが、料理を作ることもそこそこ好きだ。ただ写真を撮ることが絶望的に下手なので、作ったものについて書くのは止めておこうと思っていた。しかし、久々に「これはうまく出来た」と思えるような会心の品があったので、書いていきたい。

今回は弁当用に作ったので、見た目は悪いがご愛敬で。

鶏のハニーマスタード焼き(左)と、厚揚げとチンゲン菜のおかか醤油炒め

「鶏のハニーマスタード焼き」

【材料(2人前)】

・鶏むね肉 400g
・玉ねぎ 70g

(調味料)

マスタード 大さじ1
・はちみつ 大さじ1半
・醤油 大さじ1
・酒 大さじ1
・しょうが ひとかけ

(下味用)

・塩
・胡椒
・酒
・小麦粉

【作り方】

鶏むね肉は一口大にそぎ切りする。塩、胡椒、酒をまぶして揉みこみ、焼く直前に小麦粉をうっすらまぶしてコーティングする。玉ねぎは薄切りにしておく。

調味料はすべて混ぜ合わせておく。

フライパンに油(サラダ油、オリーブオイルあたり)をしき、温まったら鶏肉を皮目に広げて中火で熱する。

パリッと焼き目がついたら、鶏肉を裏返す。同時に鶏肉を寄せてスペースを作り、空いた場所に玉ねぎを投入、炒めていく。

鶏肉にある程度火が通ったらフライパンに蓋をして、中まで火を通していく。

頃合いを見て、蓋を開け、合わせておいた調味料を一気に入れる。この時、調味料ははちみつが沈殿しがちなので、入れる直前にしっかりと混ぜておく。

若干火を強火にし、一気に鶏肉と玉ねぎに絡めていく。今回は弁当用ということで、水分量をなるべく減らしたいので、タレがどろっとする位まで煮詰める。

完成、盛り付ける。

 

 

マスタードが入るが、炒めることで辛さはあまり残らない。そこに、はちみつのまろやかな甘さと、なじみ深い醤油が合わさることで、お馴染みの甘辛い味だが、普段と違うような少しリッチな味わいになる。

鶏は胸肉を使っているが、小麦粉をまぶしているので水分を保てており、しっとりジューシーでタレともよく合う。火を通しすぎるとパサついてしまうので、作るときは目を離さないように。もちろん、もも肉を使っても美味しくできると思う。

玉ねぎの甘さもよく合う。弁当だとスペースの関係上どうしても野菜が不足しがちになるので、栄養素重視で入れてみたが大正解だった。無くても問題ないと思うが、あると生姜焼きのテイストに近くなり、よりご飯が進む。

 

一応副菜の「チンゲン菜と厚揚げのおかか醤油炒め」にも触れておく。作り方は、油抜きした厚揚げとチンゲン菜を少量のごま油でサッと炒め、表面に火が通ったら、かつお節、醤油、みりん、砂糖を入れる。フライパンに蓋をして、チンゲン菜に火が通ったら完成。

味は良い意味でありふれた普通の味。かつお節の旨味と醤油とみりんのまるっとしたような甘さが合わさる定番の副菜。ただこういう副菜があるとないとでは全然違う。遠出した味覚を実家に戻してくれるような安心感を与えてくれる。

 

「鶏のハニーマスタード焼き」と聞くと何だか難しそうに思えるが、材料さえあれば何てことない普通の料理と工程は変わらない。「鶏の甘酢炒め」の砂糖がはちみつに、酢がマスタードに変わったようなイメージだ。自分で料理をするとどうしてもマンネリ化しがちだが、ここ最近の閉塞感を打ち破ってくれるような料理に出会えた。まるで料理を始めたての頃の「こんな美味しいものが自分でも簡単に作れるんだ!」という感動を久々に思い出し、初心に戻れた良い出会いだった。