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【食レポ】鶏の旨味が押し寄せる一杯 「笠岡らーめん TAKETONBO」築地

食レポ>♢笠岡らーめん TAKETONBO:築地

行きたかった店があいにく満員で入れなかったので、急遽予定変更し、近くのラーメン屋へ入店。

 

「笠岡らーめん TAKETONBO」へ。醤油と塩が基本の、いわゆる淡麗系ラーメンを提供するお店みたいだ。個人的には、ラーメン屋に行くとなると、家系、二郎系、つけ麺、がほとんどを占めるので、あまりこういう店には行かない。今回は同行者のおすすめで入店。あまり人に勧められた店に行く機会がないので、新鮮な体験ができるだけで楽しいと感じられる。

注文したのは「醤油ラーメン並盛、味玉付き」。

醤油 味玉入り 970円

見た目は普通の醤油ラーメン。新鮮な青ネギが映える。チャーシューは鶏で、くたくたに煮たもも肉と、低温調理が施されているような胸肉の2種類が乗っている。

 

そもそも、「笠岡ラーメン」とは何なのか。笠岡氏観光協会HPによると

『鶏ガラだしの醤油スープに煮鶏のチャーシューが乗った「笠岡ラーメン」は、笠岡ならではの味です。』

とある。鶏は、中でも老鶏を使うのが特徴みたい。岡山県はそもそも養鶏が盛んで、その名残で、ラーメンにも鶏が盛んに使われているもよう。

 

肝心の味はどうなのかということで、まずはスープから一口いただく。表面に厚く張った鶏油のまろやかさと、鶏の出汁から出ている旨味が感じられ、あとから醤油の鋭い切れ味が追いかけてくる。シンプルながらも深い味わいが感じられる。

麺はぷりぷり、もちもちな触感。若干柔らかめで、だからこそ麺の特徴を引き出せている。

 

チャーシューは、もも肉の方は若干固めでパサつきがある。噛めば噛むほど味わいを感じられ、スープと相まみえることでより美味しくなっている。このラーメンにトッピングされることで完成されるということなのか。一方胸肉は逆にしっとり系。ふわっとした触感、噛むとジューシーで、ラーメンに乗っているものとしては新鮮な美味しさ。

全体的に柔らかめなものが多いので、青ネギのシャッキリ感が際立つ。触感がアクセントになりつつも、ラーメンとうまく共存し、非常に良いトッピングだと思った。

 

あっさり系ながらも全体的に鶏の深い旨味が感じられ、飽きずにするすると食べられる。自分は油物が少し苦手なのもあり、鶏油が若干多く、くどさを感じたが、大抵の人は特段気になる要素ではないと思う。

 

味玉は定番の半熟で、トロッと味染み、いうまでもなく美味しい。卵が好きなので味玉はあれば注文するが、やはり味玉は醤油ラーメンの時に一番真価を発揮する。味玉に元からついているベースの味と、浸かっているスープの味、このマリアージュを楽しむのが、味玉トッピングの醍醐味なのではないか。

 

あっという間に食べ終わり、ごちそうさま。たまにはこういうあっさり淡麗系ラーメンも悪くないなと思える一杯だった。ただ、若干麺量が少ないと感じられ、大盛にすれば良かったと後悔。ただこの後悔があるということは美味しかったという裏付けでもある。多分、飲み終わりにこういう店に来たら非常に締まると思う。もう一つの看板メニューである塩ラーメンにも期待したい。