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【たべレポ】家庭的な雰囲気ありつつ、随所にプロの技が見られる下町の洋食屋さん「レストランQ 鶯谷」

<たべレポ>♢レストランQ♢鶯谷

 

愛されていることが伝わってくる、ハイレベルな「下町の洋食屋さん」。

 

鶯谷のレストランQさんを訪問した。入谷駅からも徒歩7、8分ほどで行ける。「The 雑居ビル」の建物の2階にあり、意識して探さないとおそらく通り過ぎてしまうだろう。扉の前まで行っても、一見開いているのかよく分からず、正直入りずらい。ただ、こういう外観は非常に好み。入ってみれば居心地は全く気にならない。無数にあるメニューの中から、ハンバーグ、ポークソテーカニクリームコロッケのセットである「Qスペシャル(1150円)」を、ご飯は大盛りにしてを注文した。後から気づいたが、ご飯大盛りは無料になっており、非常にありがたかった。

 

Qスペシャル、ご飯大盛り

 

ハンバーグとポークソテーの上にはデミグラスソースがたっぷりとかけられている。このデミグラスソースはややあっさり目な味わいで、いい意味で洋食特有の重さはあまり感じない。ハンバーグにもポークソテーにもよく合っていた。

 

ハンバーグはふっくら柔らかく、家庭的な味わいをしつつも、奥から香辛料っぽい香りもしてきて、お店の技が感じられる。

 

今回1番びっくりしたのがポークソテーだった。豚ロースの厚切りとなると、どうしても身が縮こまって固くなってしまうイメージだったが、いざナイフを入れてみるとスーッと切れる。下手したら箸でも切れるのではないかという位の柔らかさだった。口に運ぶと柔らかくジューシーな豚の旨味をダイレクトに味わえる。1枚が大きいので食べ応えもある。

 

忘れてはならないのがカニクリームコロッケ。割るとやけどしてしまうか心配になるほどの熱々のカニクリームソースが湯気を立てて現れる。外のカリッとした食感とは正反対の、中は舌触りなめらかでとろけるようなカニクリーム。デミグラスソースが乗ったハンバーグとポークソテーの力強さに負けることなく、違ったベクトルの強さを主張してくれる。

 

付け合わせにはブロッコリー、もやし、ポテトが埋まっている。ご飯も、かわいいカップに入ったみそ汁もきちんとした美味しさ。非常に満足したところでごちそうさまでした。

 

全体的に料理は家庭的な雰囲気がありつつも、随所にプロの技が見られるような、丁寧さを感じた。3品も頼み、ご飯も大盛りにし、お腹いっぱいになりつつも、胃もたれするようなしんどさは残らない。仕事中のランチには最適であろう美味しさだった。

 

店内には写真やポスター、お客さんが書き込みできるフリーのノートが置いてあったりと、雑多な雰囲気ながらも、お客さんに愛されているようなものがちりばめられている。入りずらそうな外観とは裏腹に、店内には居心地の良い空間が広がっていた。