STORY OF Flowrame-

食べたり作ったり、雑記も交えつつ

調味料は塩だけ、だからこそ味わえる美味しさがある「里芋と鶏むね肉の塩炒め」

特別好きという訳ではないが、無性に里芋が食べたくなる時がある。1袋300円もしたが、たまには値段よりも、食べたいという気持ちを優先する。値段の分、きっと美味しいだろうし、何より旬の野菜で冬を味わう、今しかできない体験にはより大きな価値があるのではないか。実際作って食べたら、そんな御託はどうでもよくなるくらい、ただただ美味しい炒め物に仕上がった。

里芋と鶏むね肉の塩炒め

 

【材料(3人前)】

・鶏むね肉 500g
・里芋 400g(下処理し、皮をむいた後の量)
・ねぎ 100g
・小ねぎ 2、3本
・塩 小さじ1、少々
・片栗粉 小さじ2

【工程】

鶏むね肉を一口大のそぎ切りにし、塩、片栗粉を揉みこんでおく。里芋は洗った後、皿に並べてラップをして、電子レンジで600W5分程度加熱する。足りない場合は適宜加熱時間を増やす。熱いうちに皮をむき、鶏肉の大きさに合わせて乱切りにする。ねぎは縦半分に切った後、斜め薄切りにする。小ねぎは小口切りにする。

 

フライパンに多めの油を敷き、ねぎを炒める。香りが出て、焦がしねぎになったら一旦取り出す。足りない様ならば油を継ぎ足し、鶏肉を炒める。全体的に火が通ったら里芋を加え、ねぎを戻し入れ、ねぎをまとわせるように炒め合わせる。塩で調味して完成。よそったら小ねぎを振る。

【所感】

塩だけで味付けをしたからこそ、各々の具材の底力を感じられる。「里芋と鶏むね肉の塩炒め」という名前に反し、一口食べて味覚の前線に切り込んでくるのはねぎだ。焦がして香り十分、とろけるようにしなやかで、全体に絡み合い、具材というよりも調味料としての役割を果たしている。このねぎと塩で味付けされた里芋が主役だ。大きさがバラバラだったこともあり、正直火入れがまばらなのだが、その分ほっくりしたり、ねっとりしたり、異なる食感が良い方向に作用している。これだけでも十分美味しい副菜として成り立つが、鶏肉を加えて半ば無理やり主菜に格上げさせている。

 

シンプルな分、どの具材も替えの効かない存在だ。調味料は塩だけで十分美味しい。むしろ塩だけだからこその美味しさがある。無論、醤油をたらしても美味しいだろうし、さらにみりん、砂糖も加えて照り焼き風にしても美味しいだろう。ただこれはより美味しくなるという訳ではなく、異なるベクトルの美味しさに変化するということに留意しておきたい。