前回の続き
朝6時半に起床し、旅館の貸切風呂に入る。いつもなら寝ている時間だが、旅行時はなぜか早く目が覚める。朝からの温泉は最高だ。貸切なので何も気にせずぼーっとできる。外気温が3度ほどしかなかったので、体の芯から温まり、非常に良い1日の始まり方だ。
朝食は彩りも栄養バランスも良い。見た目が完璧だ。煮物やお浸しなど、優しい味付けの野菜たちが体に染み渡る。個人的に温泉卵ととろろが非常に美味しかった。これだけでご飯1杯行けるが、旅はまだ続くので、おかわりは断念した。それでも量もしっかりある。普段は朝はヨーグルトしか食べないのでお腹いっぱいだ。
朝早いバスに乗り、肘折温泉とはお別れ。とっても良かった。温泉街でガンガン観光したいというより、ゆっくり温泉に入りたい、という人には強くおすすめしたい。
次は移動し宮城県の松島へ向かう。
まずは松島さかな市場を物色する。さすが海沿いとあって、海産物が生物から乾き物までずらりと並んでいる。
昼ごはんは、当初は海鮮丼を食べようとしていたが、松島は牡蠣が盛んだと知り、急に牡蠣の気分になったので、予定を変更して近くの「松島かき小屋MATSU」へ向かった。
焼き牡蠣か牡蠣フライか、どれを食べようと迷っていたらぴったりの定食を発見した。セットで焼き牡蠣、牡蠣フライはもちろん、牡蠣ご飯、牡蠣汁までいただける、まさに最適解と言わんばかりの定食だ。色々な牡蠣料理をつまみたいならぴったりだろう。肝心の牡蠣はやや小ぶりではあったが、身はしっかりしている。牡蠣のエキスがまわっているご飯も汁物も、シンプルながら非常においしい。牡蠣の佃煮も良かった。お土産にも最適だろう。
腹ごしらえを終えたら周辺を散策する。
近くの福浦島は入場料200円で入れる。島の内側から日本三景である松島の景色を、歩きながら楽しめるスポットだ。絶景を眺めながら全身で自然を感じられ、穏やかな気持ちになれる。
島から帰ったら、近くのお土産屋さん通りで「ずんだミルク」を購入して、飲みながら周辺を回り、松島は終了。
あとは新幹線に乗って帰るだけ。地味にやりたいことリストにあった、新幹線の車内販売にある「固いアイス」を買って食べながら帰路に就いた。東北新幹線には「ずんだ味」があるそうだが、あいにく在庫切れのようで、バニラを買った。噂通りの固さだったが、思ったよりも早く、徐々に溶けていくので、新幹線で食べるにはむしろ丁度良い。味はバニラビーンズが入っている高級なバニラアイスのようなリッチさが感じられ、濃厚でおいしかった。
無事帰宅。若干急ぎ足の旅だったが、十分に楽しめた。冬の東北はとにかく寒いが、その分温泉やグルメもより楽しめる。来年は秋田、青森、岩手辺りにも行ってみたい。
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