STORY OF Flowrame-

食べたり作ったり、雑記も交えつつ

やると決めたらやる、やらないと決めたらやらない やった方が良いことは…

営業職時代に、尊敬していた先輩から「やると決めたらやる、やらないと決めたらやらない、やった方が良いことはやる」という言葉をかけてもらった。要はメリハリをしっかりつけようということだと思う。

 

 

先輩はあまり働かなかった。ただ営業成績は常に上位だった。営業の具体的な手法は、一度見せてもらったが、熟練していて、真似るには相当難しいと感じた。しかし、意識の面は真似できそうだった。やらないときは全くやらない。堂々と息抜きをする。ただ絶対にやらなければならないときはすさまじい集中力を発揮し、契約を取っていた。

 

この意識は今でも結構使っている。仕事で微妙に疲れていたり、気分が落ちているときは、しっかり止まる時間を作る。動かないときは期限を決めて、やるべきことを一切考えないようにする。するとしっかりリラックスできる。ただ、時間が終わったらその分やることをやる。必ず達成できるような意識、計画、努力を怠らない。

 

ここで問題なのは、どっちでもないような事象、つまり「やった方が良いこと」の扱い方である。最初は、先輩の言葉に従い、やった方が良いのだから、迷ったらチャレンジするようにしていた。

 

しかし、今は考えが変わってきている。やった方が良いことでもやらないことが増えてきた。一見、消極的になり、ネガティブな方向にシフトしているのかと思われるかもしれない。ただ、やらない機会が増えたのは理由がある。

 

例えば、時間に少し余裕があるから追加の業務をこなしたり、自分が辛いときでも後輩の面倒を見るようにしたりなど、以前なら進んで行うようにしていた。その時の自分のモチベーションを考えると、言葉に従って行動していたが、本心ではあまり気乗りしていなかったと思う。結局中途半端な結果になり、「別にやらなくても良かったかも」と思えることも多々あった。

 

「やった方が良い」は客観的な評価である。そんな事象は世の中無数にある。やった方がが良いことに対して自分は進んでやろうという気持ちになれているか。一旦立ち止まり、自分のやる気度合いを細分化してみる。「やりたい」と思えるならば、やると決める、そしてやる。「本当はやった方が良いかもしれないけど、実はあんまりやりたくないかも」と思うならば、やらないと決め、そしてやらない。

 

迷ったときにチャレンジすることは大事だ。ただやみくもに取り組んでも大きな結果は得られないし、過程からの学びも少ない。何より疲れる。迷ったらどうするか、そんなときは一度立ち止まって自分の中の動機を考えてみることが大事になる。